GOE-MONの理念
皆さま、はじめまして。私は有限会社GOE-MON取締役兼代表ハンターのタカサキです。この度は本ページにお立ち寄り頂き誠にありがとうございます。有限会社GOE-MONは、令和7年4月に登記を完了した産まれて間もない小さな会社ですが、大きな目標を持って立ち上げました。

私自身、ハンターとして狩猟や有害鳥獣駆除を行い、これまでに銃猟で9頭、檻罠の止め撃ちを含めると15頭近くのヒグマに対して引き金を引いてきました。電波の無い山林内で一人で撃つこともあれば、警察官や行政職員と帯同して市街地で撃つことも。農家さんからの依頼で早朝と夕方毎日通い、雨に濡れながら待ち続けること3時間、やっとの思いで仕留めることもありました。こんな私ですが、決してヒグマを憎んでいるとか、嫌いで仕方ないとか、そういった思いはありません。むしろヒグマは賢く、雄大で、愛嬌があり、象徴的で、大変魅力的な生き物だと思っています。
”ヒトとヒグマの適切な距離”をモットーに

しかしながら近年、ヒトとヒグマの距離が近付きすぎているように思えます。具体的には、ヒトや車を見ても全く恐れないクマが日常的に撮影され、積極的にヒトに近づく事案すらも発生しています。春グマ駆除の廃止による捕獲圧の低下や、ヒグマの個体数増加、ヒトの生活圏の縮小、気候の変化など、複合的な要素が絡みあってのことだと思いますが、このままでは「出たら獲る」を繰り返すことになり、その過程で致命的な事故などが起きる可能性も高まっているのではないでしょうか。そうなる前に、やはり私達ヒト側からヒグマに対してアクションを行い、ヒトの存在や行動の特性、警戒すべき相手であることを理解させる必要があると思っています。そして、私は”護衛”がそのアクションの一端を担えると考えています。
ヒグマ捕獲技術者の育成とは

「ベテランハンターからの知識・技術の伝承を」「次世代のヒグマ捕獲技術者の育成を」こういったワードはよく耳にしますが、スマホやパソコンで少し調べれば、簡単に知識が手に入る現代において、具体的にどのようなことを伝えればヒグマ捕獲技術者は育つのでしょうか。有名な故事成語に「百聞は一見にしかず」という言葉があります。実はこの言葉には続きがあり、「百見は一考にしかず」さらに続いて「百考は一行にしかず」という言葉が続きます(さらに続きますが…)。ヒグマにおいては、どれだけ知識を頭に入れても実際に目にすることが難しく、さらにヒグマに対して銃を向けるということ自体がとても希少な経験になります。この経験母数の少なさをカバーするためには、教わる側が常日頃から”実戦的”なイメージトレーニングを行い、年に数回あるかどうかの機会を糧にしていく必要があります。つまり「百聞も百見も百考も伝えられるような講習」こそが、ヒグマ捕獲技術者を育成するために必要だと考えています。
現場で”活きる”ハンターを目指す

私は、日々出会う様々な人に「ハンターがハンターとして稼げる社会を目指します」と公言しています。お金のことを口にするのは少々気が引けますが、行政の補助金に頼らずハンターが”自立”することは、極めて重要だと思っています。そういった意味で護衛のシゴトは、ヒグマとヒトとが共存を続けていく上で今後も必要な職種であり、需要に対してハンターの供給が足りていないという現状があるため、GOE-MONを通じてスキルアップしたハンターに対して、選択肢の一つとして十分に働く機会を提供できればと考えています。また、ガバメントハンターなど何かしらのカタチで、技術と実績を身につけたハンターが活きる場が用意され、意欲のあるハンターがそのポストを目指せる社会になればと思っています。そういった仕組み作りにも貢献していきたいと考えています。
同じ志を持つあなたへ。GOE-MONで、新たな挑戦を。
GOE-MONの理念は、ヒグマと人との共存、そしてハンターの自立です。この志に共感し、共に歩んでくださるハンターの皆様を求めています。経験豊富な方には、その力を最大限に発揮できるフィールドを。未経験の方には、現場で通用する「生きた知識」と「確かな考え方」を伝え、ハンターとしてのスキルアップのお手伝いをさせていただきます。

GOE-MONと登録ハンターの皆様の間に雇用関係はありません。護衛や講師を依頼する場合は、GOE-MONから登録ハンターの皆様へ業務を委託させていただきます。確定申告が必要な場合もございますので、ご不明点等お気軽にお問い合わせください。

山を歩く確かな体力と、調査員を守る強い責任感をお持ちの方へ。
現在、GOE-MONは株式会社地域環境計画と連携し、ヒグマ対策護衛事業を全道的に展開しています。今まで地元猟友会に頼らざるをえなかった護衛ですが、高齢化の波にのまれ、我々ハンターが調査の進捗を左右してしまうような地域まであるのが現状です。そこで、GOE-MONでは「山歩きに支障のない、ヒグマの知識と経験を持つハンターの方」「山歩きに支障が無く、ヒグマとの遭遇回避を徹底して行い、事故経験のないハンターの方」に付加価値を設定し、円滑な作業進捗をお約束する対価として、通常の護衛単価より高めの報酬を設定しております。また、最終的な目標として、護衛で働きたいハンターが自分の好きなタイミングで常に仕事に従事できる。そんな環境を目指していきます。護衛のシゴトに興味のある方、ぜひ一度お問い合わせください。
その豊かな経験と知見を、次世代へ繋ぐ「指導者」として
私自身もヒグマを追い、その経験から強く感じるのは、「地域によって環境や条件が異なり、求められるスキルや考え方も大きく変わる」ということです。もちろん、ヒグマの基本的な生態は共通していますが、地域ごとの軋轢の形態、捕獲状況、環境に依存するリスクなど、「その地域で実際に経験を積まなければ分からないこと」は数えきれません。だからこそ、私たちは、各地域で活動する確かな技術と実績を持つハンターの皆様のお力をお借りしたいと考えています。GOE-MONから講師料をお支払いし、専門的かつ実践的な知識や技術を講習という形で共有いただくことで、次世代のハンター育成にご協力いただきたいのです。
「学びたい」「関わりたい」その熱意を、確かなチカラに変えます。
「ヒグマ対策の知識を深めたい」「実際に現場で経験を積みたい」「地域に貢献したい」そんな意欲をお持ちの方を、GOE-MONは心から歓迎します。たとえヒグマを撃った経験がなくても、これから銃の所持を考えている方でも、あるいは既に活動を始めているものの、ヒグマとの関わりが少なかった方でも大丈夫です。ベテランハンターからの実践的な講習や、研修への参加を通じて、現場で本当に役立つ技術と判断力を身につけていただくことを目指します。私たちと共に、ヒグマと人との共存という未来を築き、地域の安全を守る担い手として一歩を踏み出しませんか。